2009年08月

2009年08月18日

Ⅰ型アレルギー:原因療法

○原因療法の考え方
原因療法は、アレルギー症状を起こす体のしくみ(免疫反応)の改善と予防によって症状の軽減と改善を行います。
≪原因となるもの≫
・生活習慣の悪化によるもの:睡眠不足、偏食、運動不足、入浴等での発汗不足、嗜好品過多
・外部環境の悪化によるもの:大気・水質・土壌汚染、気温・湿度の変化
・精神的ストレスによるもの:家族、職場、学校との関係、本人の考え方
・遺  伝
・身体機能の未発達(乳幼児)

以上の原因により、自律神経のバランスが崩れ、からだの機能が低下し、本来過剰に反応することのないアレルゲンや刺激に対して免疫反応(アレルギー)が起こります。
※自律神経と免疫は密接に関係しています。詳しくは、後からお話します。

例えば、寝不足が続くと、いつもなら問題のない食べ物でも、突然!じん麻疹が現れることがあります。また、アレルギーではありませんが、男の人ならひげそり負け、女の人なら肌荒れ(ニキビや吹き出物など)や化粧がうまくのらない、といった肌のトラブルも同じです。

≪症   状≫
手足の冷え、便秘、肩こり、むくみ、顔のほてり、下痢、倦怠感、少尿、発汗異常、生理不順、感染症

≪改善・予防法≫
・生活習慣の改善
睡眠と休養、バランスの良い食生活、適度な運動、入浴での発汗促進、スキンケア、ストレスの軽減・解消、嗜好品の軽減・禁止
・基礎知識の習得
?型アレルギーについて、薬の効果・効能について、妊娠中の食事と離乳食について、スキンケア方法について

≪注 意 点≫
◇手足の冷えや便秘、肩こりなどの症状のある場合、それらの症状を改善しなければ、今後、皮膚に炎症や痒みといったトラブルが現れる危険が大きいです。合わせて、肥満・高血圧・糖尿病などの生活習慣病の危険もあります。
◇アレルギーと生活習慣が、密接に関係していることを理解しましょう。
◇手足の冷えや便秘、肩こりなどの症状が改善されれば、アレルギー症状は改善・軽減されます。
◇アレルギーの改善・軽減には、生活習慣の改善による体質改善とアレルギーについての基礎知識が必要不可欠です!

医師は、多くの患者さんをかかえているため、患者さんお1人に対して、きめ細かな生活習慣の指導を行うことには限りがあります。
そのような時は、信頼できる医療の専門家に助言を受けましょう!

薬物療法やアレルゲン除去といった対処療法と、生活習慣の改善である原因療法を合わせて行うことが改善の近道と考えます。


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2009年08月15日

犬アレルギーの相談

娘のクラスメートのお母さんから、お子さんの犬アレルギーについて相談を受けました。
そして、アレルギーを改善するには、犬に触れる機会を多く作り、慣れさすことが良いですか?との質問。

そのお子さんは、犬がよく寝ている布団の上で、毛布にくるまるなどの遊びを続けていると、痒みや炎症といったアレルギー反応が現れるとのことです。
ただ、犬が近くに来たり、犬の毛がついている服に触れても、アレルギー反応は現れないとのことでした。
このお子さんの場合、犬がよく寝ている布団で、ある程度の時間遊ばなければアレルギー反応は現れないので、深刻に考える必要はなく、偏った対処をしなければ成長とともに改善しますよ。と話すと、安堵されました。

生活に支障がなければ、気にせず、そして特別なことはしないこと!
ただ、アレルギーがおこる状況は避け、万一、アレルギー症状が現れた時は、処方された薬を使用してください。と話しました。
合わせて、アレルギー体質の人の特徴、そして体の冷えや汗をあまりかかない、顔がよくほてる、便秘などの改善方法を話しました。

アレルギーのお子さんをお持ちのご家族でも、知識に偏りがあるなぁと、改めて感じてしまいました。

アレルギーといっても、軽症から重症まで、人によってさまざまです。どのようなときに、どのような反応が現れるのかを認識することが必要です。

そして、その状況に応じた対応が必要です。
偏った薬物療法やアレルゲンの除去、そして指導のないままの減感作療法は避けるべきです。


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2009年08月08日

Ⅰ型アレルギー:対処療法

?型アレルギーの基本的な考え方については、ネットなどで詳しく説明しているので、ここでは簡単にします。

○?型アレルギー(以降、アレルギー)
・体内に侵入した抗原(アレルゲン)とIgE抗体が結合し、『抗原抗体反応』を起こすことによって起こります。
・肥満細胞(マスト細胞)と結合したときに、ヒスタミンなどの化学伝達物質が遊離し、様々な部位に痒みや平滑筋の収縮(気管支の収縮など)、腺の分泌亢進(鼻水・涙の分泌亢進)が現れます。
・気管支や皮膚など症状が現れる部位は違いますが、病院で行われる治療は基本的に同じです。

※IgE抗体
・抗体にはIgG、IgM、IgA、IgE、IgDの5つの種類があり、生体防御に活躍しています。
これら5つの抗体のうち、食べ物やダニ、ほこり、花粉などの抗原(アレルゲン)に反応する抗体がIgE抗体です。

○対処療法(病院で行われる治療)の考え方
対処療法は、アレルギーの原因であるアレルゲンの除去と薬物療法によって症状の軽減と改善を目的に行います。

≪原因となるもの≫
・食物アレルギーの場合、大豆、卵、牛乳、小麦、そばなど
・吸入性アレルギーの場合、花粉、動物(猫、犬など)、カビ、ほこり、ダニ、食物(卵、牛乳、小麦)など
・接触性アレルギーの場合、化学繊維(ポリエステル、ナイロンなど)、金属(ニッケル)、化学物質(ホルムアルデヒド)、薬(ペニシリン)、ダニ、食物(卵、牛乳)

特定のアレルゲンによって色々なアレルギーがあり、色々な症状を引き起こします。
アレルゲンは原因であり病名ではありません。

≪症   状≫ 各部位における症状
・気管支・・・喘鳴、呼吸困難、咳と痰
・皮膚・・・・炎症、痒み、乾燥、じんま疹、湿疹など
・目・・・・・炎症(目の充血)、痒み、目やに、涙が止まらない、ドライアイ
・鼻・・・・・くしゃみ、鼻水、鼻づまり、炎症、呼吸がしづらい

≪病   名≫
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎

※花粉症:花粉が原因で起こる、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支ぜんそくなどの病気の総称であり、病名ではありません。

≪対 処 法≫
・薬物療法・・・ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、気管支拡張剤:気管支喘息、プロトピック軟膏:アトピー性皮膚炎、漢方薬

アレルゲンが何であれ、症状により病名が決まり、病名・症状の重症度よって使用される薬が決まります。そして、使われる薬の種類は上記の薬です。

・アレルゲンの除去

≪注 意 点≫
◇アレルギー原因(アレルゲン)の除去、及び解除方法について、医師から詳しく指導を受けましょう。
◇既に、お薬を使用している方は、医師・薬剤師の指導のもと薬についての知識を高めましょう。

医師や薬剤師は、多くの患者さんをかかえています。そのため、患者さんお1人に対しての診察時間には限りがあり、十分に説明できないことが少なくありません。
そのような時は、信頼できる医療の専門家に助言を受けましょう!
あいまいな状態で、治療を進めることは改善を遅らせます。


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