2009年09月

2009年09月30日

妊娠中の食事とアレルギー!!~極端な食事制限はバツ~

既にお話しましたが、アレルギー症状が最初に現れる時期は、生後間もなく、または離乳食時期が圧倒的に多いです。ゆえに、妊娠中、授乳中、そして離乳食時期の知識は非常に大切です。

「妊娠中に卵や牛乳などを食べると、子供がアレルギーになる。」ということから、妊娠中に極端な食事制限をされるお母さんがいます。しかし、ある一部の例を除いては、それほど卵とか牛乳を極端に制限することはないと考えています。

生まれてくる赤ちゃんが、アレルギーになる可能性が高くなるのは、お母さんが、もともと特定の食べ物に対してアレルギーを持ち、かつ赤ちゃんが食物性(牛乳、卵など)物質に対してアレルギー発症遺伝子を遺伝している場合に、お母さんがあえてそれを沢山食べた場合です。
アレルギーマーチのところでお話しましたように、胎盤感作は、「お母さんがアレルギー体質なら、妊娠中の卵や牛乳などの食物性アレルゲンの摂り過ぎには注意する。」ということです。

ただし、『家族にアレルギーがあり、かつお母さんが食物アレルギーなら、子供のアレルギー予防としてお母さんの妊娠中の食事制限は効くことがある。』というのは間違いではありません。
しかし、極端な食事制限は、お母さんの精神的なストレスや赤ちゃんへの栄養不足を招き、赤ちゃんの発育に何らかの影響を与えます。
食事制限をする前に、かかりつけの産婦人科、または信頼できる専門家に必ず相談をすることです。

私自身、アレルギーを持っていましたので、もしかしたら?娘にもアレルギー症状が現れるかなと思っていました。
結果は、既にお話したとおり、アトピー性皮膚炎と診断されました。
しかし、妻には、あえて食事のことなどは話しませんでした。
理由は、妻自身のストレスを避けたかったこと。そして、アレルギー症状が現れたとしても、一時的(1年から2年ほど)なものであり、改善することを確信していたからです。
大変なことだとは分かっていましたが、娘の長い人生の中での1年や2年であれば、娘自身の辛い記憶はほとんどなく、私や妻も頑張れると思いました。


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2009年09月14日

乳幼児・子供のアトピー:アレルギーマーチ

アレルギーマーチと聞いても、「何それ?」と思われる方がいらっしゃるかもしれないですが、参考までにお話します。
アレルギーマーチとは、アレルギー体質(アトピー素因)の人が、原因と時期(年齢)を異にして、いくつかのアレルギー性疾患に次々と罹患していく現象を流れとしてとらえたものです。

? 妊娠中の母親が摂った食べ物から胎児に感作し、アレルギーの下地ができはじめる。
? 乳児が自立するのを機に、アレルゲン(抗原)の侵入は格段に増加する。
この時期に、首周り、肘・膝の裏側などに皮膚の乾燥、湿疹、痒みが現れ始める。(アトピー性皮膚炎)
? その後成長とともに、様々なアレルゲンの影響により、風邪のような症状を繰り返し「ぜんそく」へと移行しさらに悪化が進むと、「アレルギー性鼻炎」、「アレルギー性結膜炎」を引き起こす。

※経胎盤感作
お母さんがアレルギー体質なら、妊娠中の卵や牛乳などの食物性アレルゲンの摂り過ぎには注意する必要があります。

アレルギーマーチになり、つらい思いをしている人は多くいらっしゃいます。
娘の友人も、乳児期に食物アレルギー(アトピー)になり、その後小児喘息へ移行し、病院や治療法を替える「アトピージプシー」になっています。
そのお子さんは、おそらく一生アトピーや喘息と付き合っていかなくてはならないのでは?と悲しくなります。
アレルギーマーチを避けるには、乳幼児期にアトピーを改善することです。
そして、お母さんやお父さんが、アレルギーについての知識を持つことです。
薬物療法やアレルゲン除去を何年も続けているにも関わらず、改善の兆しが現れない時は、立ち止まり現在行っている治療法を医師や専門家へ相談することをお勧めします。


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2009年09月11日

乳幼児のアトピー(アレルギー)&免疫機能と自律神経の関係

○免疫機能と自律神経
1、自律神経
? 交感神経と副交感神経に分かれ、お互いに協調し合っています。
? 意識的にコントロールできない不随神経であり、内臓機能・ホルモン産生機能・免疫機能のコントロールを行います。
? 体内環境(生活習慣の悪化)や体外環境(環境汚染)の変化により、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、手足の冷え・便秘・肩こり・顔のほてり・むくみ・下痢・倦怠      感・発汗異常、少尿、生理不順、感染症といった症状が現れます。

2、免疫機能
ウィルスや細菌と食べ物や花粉などでは、対応する細胞が異なり互いに抑制し合っています。
ウィルスや細菌に対応する細胞が強くなれば、食べ物や花粉などに対応する細胞は弱まります。
(正常な状態)
反対に、食べ物や花粉などに対応する細胞が強くなれば、ウィルスや細菌に対する細胞は弱まります。(アレルギーが発症する状態)
アレルギーの人が感染症にかかりやすいのは、こういった免疫のはたらきがあるからです。

また、過度の抗菌グッズの使用や清潔、予防としての風邪薬や安易な消毒薬の使用は、ウィルスや細菌に対する細胞を弱らせ、食べ物や花粉などに対する細胞のはたらきを強くさせるため、アレルギーを起こしやすくするともいえます。

昔は、黄色や緑の鼻水を出している子供を良く見かけました。これは、病気にならない程度にウィルスや細菌を体の中に取り込んでいたのでしょう。(ウィルスや細菌に対する細胞が強まっている状態)
結果、食べ物や花粉などに対する細胞のはたらきが抑えられていました。
今と比べて、アレルギーを起こす子供が少なかったのは、このようなことも関係しているでしょう。
昨年(平成20年)11月に、NNKスペシャル「病の起源:アレルギー」で放映されていましたが、乳幼児期の生活環境が、その後のアレルギー体質に大きく影響します。

ちなみに、アレルギーで処方される薬を使用すると、食べ物や花粉などにはたらく細胞を人為的に抑えることになり、本来の免疫機能とは違った形になっているといえます。

3、アレルギー疾患者(乳幼児では両親)の特徴とアレルギーの改善と軽減
? 自律神経のバランスを崩したときに現れる症状と同じ症状がよく現れます。
? 代表的なものに、手足の冷え、便秘、肩こり、発汗異常(汗をあまりかかない)、少尿、生理不順などです。
? アレルギー疾患は、自律神経のバランスが崩れることから免疫機能が低下し、起こらないはずのアレルギー反応によって現れる。という因果関係は認められています。
? 手足の冷えや便秘・肩こり・発汗異常などの症状を改善することが、アレルギーの改善と軽減につながります。


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2009年09月08日

「とびひ」だった!アトピーとの見分けは難しい

クライアントさんの中には、継続的な経過観察が必要なため定期的にカウンセリングを行っている方や、情報を得たいと思った時に不定期にカウンセリングを行う方など、クライアントさんの状況によっていろいろなお付き合いをしています。

先日、お子さんが“アトピー”で、定期的にカウンセリングを行っているクライアントさんから、気になる部位の写真と最近の状況の連絡がありました。(ちなみに、“アトピー”であるのは3歳の女の子で、連絡をくれたのはお母さんです。写真は携帯電話で撮ったものです。)
早速、写真を確認すると、前回と比べて明らかに違う状態であったので、急いで私から連絡をしました。
内容は、「左手、右足首は、“とびひ”のような状態ですね。左手、右足首以外に同じような、また虫刺されのような発疹は現れていませんか。そのような発疹があり、広がっているようなら皮膚科へ受診しましょう。」というものです。

その後、クライアントさんから「前回のメールの後も、症状が良くならず受診しました。やはり、“とびひ”でした。“アトピー”と思っていたところが、“とびひ”だったようです。今は、“とびひ”も良くなり、肌は全体的にきれいになりました。」との連絡をもらい安心しました。
そして、「早い対応で、広がらずに良かったですね。これからも、おかしいなと思ったら迅速に対応しましょう。判断に迷った時は、必ず連絡して下さい。」と返事をしました。

“アトピー”の症状と、“とびひ”や“ヘルペス”などの感染症を見分けるのは難しいですね。
“アトピー”が悪化したのだと思いそのままにしておくと、あっという間に全身に広がり大変なことになります。特に、“ヘルペス”が重症化した“カポジー水痘様発疹症”になると入院が必要になることがあります。
感染症を早い段階で治すためにも、“アトピー”と感染症との違いを理解しておくことが必要です。

しかし、専門のお医者さんでも診断に困ることがまれにあり、抗生剤(“とびひ”など、菌の感染症に対して処方される薬)、抗ウィルス剤(“ヘルペス”や“水疱瘡”など、ウィルスの感染症に対して処方される薬)、ステロイド剤(“アトピー”など、アレルギーに対して処方される薬)といった、あらゆる病気に対処できるよういくつかの薬を処方されることあります。
そのような中、自身で見分けることが難しいと思ったら、迷わず受診するか、信頼できる人へ相談して下さい。
私のクライアントさんは、直ぐに私のところへ連絡するよう話しています。
写真は、クライアントさんの了解のもと掲載しています。

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2009年09月06日

乳幼児のアトピー!娘のアトピー改善きろく

私が代表をしています、『満点星倶楽部(かすみそうくらぶ)』のホームページ(http://www.kasumiso.org/)に、娘のアトピー改善経過をアップしました。
よろしければ、のぞいてみてください。

≪みちるのアトピー改善きろく≫http://www.kasumiso.org/faqmichiru.html
写真とコメントにて、詳しい改善経過がご覧いただけます。



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