2009年11月

2009年11月27日

初めてのアレルギー!② ~アレルギーへの対処~

① あわてず、状況・状態を把握し、専門家・かかりつけの小児科へ連絡
私のところへ、「離乳食中に、突然じん麻疹が現れたがどうしよう?」といった相談がちょこちょこあります。
ほとんどの場合は、落ち着いて状況を確認する事で、病院へ受診することなく改善へ向かいます。
軽い湿疹や蕁麻疹などの場合は、長くとも半日で元の状態に戻ることが多いです。
異常が現れたとしても、決してあわてないでください。まずは、落ち着いて状況を把握し、できれば信頼できる専門家やかかりつけの小児科に連絡してください。

また、食事日記をつけられて、「特定の食べ物を食べた翌日には湿疹や発疹が多い。」など、特定の食材と体調の異常に相関がある場合は、その特定の食べ物を控えたほうが良いです。
ただし、自己判断でいたずらに食事制限を行うことは、赤ちゃんの栄養失調を招いたり、食事のバランスを損なうことがあります。
神経質にならないで、食事制限をする前に必ず信頼できる専門家やかかりつけの小児科に相談してください。

② アナフィラキシーが現れたら、即病院≪救急車≫!
翌日になっても元の状態に戻らない。また湿疹が広範囲に広がっているときは、すぐに病院へ行ってください。特に、アナフィラキシー(嘔吐、下痢、血便、全身の湿疹や蕁麻疹、全身のむくみ、呼吸困難、けいれんなど。)が現れたときは、すぐに救急車を呼んでください。
あらかじめ、救命・救急の講義を受けられるのも良いと思います。
救急・救命の講義は、管轄の消防署で行われていますので、問い合わせてみてはいかがですか。

③ 対処方法によっては、長引く原因に!
対処の方法によっては、長引かせてしまう原因になりますので、お薬のことやアレルゲン除去のことなど、詳しくお聞きになると良いです。
※詳しくは、ご満天星倶楽部のホームページをご覧ください。⇒ http://www.kasumiso.org/

といいますのも、最初に、お薬の使用方法を間違えたり、アレルゲン(食べ物)を制限(除去)したりすると、お薬への依存が高くなり、また食べるものが限られ、食生活を変えざるを得なくなることが少なくないからです。
思うように病気が改善しないことから、お薬への依存度や食事制限が増え、いろいろな病院へ通い、行わなくともよい治療を行うことがあります。
また、病気が改善されるどころか、お薬への不信感が高まり、食生活に負担を抱えることになります。
結果、生活スタイルを変えざるを得なくなり、生活そのものにストレスを感じる方が多くいらっしゃいます。


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2009年11月23日

初めてのアレルギー!① ~前もって知っておこう~

赤ちゃんに、初めてアレルギー症状が現れると、たいていのお母さん、お父さんはあわてますよね。
あわてないためには、どんなことに注意したら良いのでしょうか?
私が、お付き合いをしている、クライアントさんから聞いたことを参考にお話します。

既に、お話しましたが、赤ちゃんのからだは未成熟なので、様々なアレルゲンに対してアレルギーを起こします。
まずは、「赤ちゃんは、アレルギーを起こしやすい。」と認識することが大切です。
前もって、そのような認識があれば、初めてのアレルギーに対しても余裕が生れ、落ち着いて対処できます。

最初のアレルギー症状としては、湿疹や蕁麻疹といった症状が皮膚に現れることが多いです。
アレルギー症状の程度により異なりますが、病院へ行かれる方と行かれない方とに分かれます。
病院へ行かれた方は、小児科や皮膚科へ受診し、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎と診断され、非ステロイド系の抗炎症剤、軽いステロイド剤、保湿剤などが処方されました。
さらに、アレルギー検査を行なうことが可能であれば検査を行なった方もいます。
検査結果が悪ければ、食物アレルギーなどのアレルギーと診断され、アレルゲン除去の指導が行われました。これは、主に小児科です。
皮膚科では、血清IgE抗体値の検査を行ない、その他、家族歴、合併症などが診断の参考項目になり、診断基準に当てはまっていたらアトピー性皮膚炎と診断されます。
その後、継続的な薬物治療になります。

病院へ行かれなかった方は、前もってアレルギーに関する情報・知識を持っている方が多く、原因が何であるかを理解しているため、経過を見る方が多いです。
その結果、アレルギー症状は、時間の経過とともに改善されました。
また、原因を理解しているので、その後、アレルギー症状が現れることはほとんどありません。

私が、お付き合いしている方々は、病院へ行かれ、その後、継続的に治療を行った方がほとんどです。これは、アレルギーに関する情報・知識を事前に持たれていなかったからです。
ただ、お付き合いの中で、アレルギーに関する知識を持たれた後は、病院へは行かず様子を見るようになりました。
例えば、ご本人がアトピーで、初めてのお子さんにアレルギー症状が現れた場合や、1人目のお子さんがアトピーと喘息で、2人目以降のお子さんにアレルギー症状が現れた場合などです。

私が、お伝えしたいことは、「事前にアレルギーに関する情報・知識を持つことで、継続的な治療を行なわずに済む可能性が高い。」ということです。

お付き合いをしている方が、「もっと早く、情報・知識を持つべきだった。」、「前もって解っていたら、今とは違った生活になった。」と口をそろえておっしゃっています。


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2009年11月17日

インフルエンザだけじゃない! 乳幼児に注意 ~RSウイルス感染症~

新型インフルエンザの話で、書き込むのが遅くなりました。
10月27日(火)の産経新聞の朝刊に「RSウイルスに御用心」?風邪に似た症状 乳児に感染リスク?との見出しの記事が掲載されていた。

内容を読んでみると、新型インフルエンザや季節性のインフルエンザだけでなく、この感染症のことも知っておいた方が良いと思った。?以下、新聞記事を抜粋?
症状は、風邪と似ていて発熱やせきといったもので、乳児がかかると呼吸困難など重症化する危険性があるとのこと。しかし、多くの母親がこの病名を知らないとのこと。
確かに、私もこの記事を読むまで知らなかった。

この感染症は、2歳までにほとんどの乳児が感染し、多くの場合は発熱や鼻水、せき程度で済む。ただ、早産で生まれたり、呼吸器や心臓に持病がある乳児は重症化すると気管支炎や肺炎を起こす危険性がある。
また、国立感染症研究所のまとめでは、RSウイルス感染症の報告件数が増加傾向であり、ピークは12月?1月とのこと。

現在、実用化されたワクチンや抗ウイルス薬はない。
対策は、インフルエンザ同様、◇手洗い・うがい、◇マスクの着用、◇乳児の周りの物はアルコールなどでこまめに殺菌する、◇人込みに連れ出さないとのこと。

そもそも、この感染症を知らない人が多く、まずは病名を知って予防対策を積極的に行うことが大切。早産児の出生率が上昇している中、認知を高めることが必要である。

知らない病気は、まだまだたくさんあります。
少しでも知識を高めて、子供たちにつらい思いをさせないでおこう!


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2009年11月13日

新型インフルエンザのワクチンはいつ接種できるの?

11月9日放送のNNKクローズアップ現代で、大阪府と東京都が幼児と小学校低学年の接種を11月中旬へ前倒しした。との内容が放送された。
えっ!本当か?と思い、大阪府と市のホームページを確認したら、本当だった。

翌日、かかりつけの病院へ予約の電話を入れたところ、「ワクチンがいつ、どのくらい配布されるか分からない状態だから、予約は受け付けていない。」との返事。
気を取り直して、違う病院へ電話をするも、全ての病院が同じ答えだった。
ある病院では、「あまり、期待しないほうがいいですよ。」と言われた。
正直、ある意味親切な対応かな?と思った。

そこで、どうなっているの?との思いから市へ問い合わせをすると、「いつ、どこの病院へ、どれだけワクチンが配布されるか、府が直接行っているので分からない。」とのこと。
そして、「とにかく、病院へ頻繁に連絡をして予約して下さい。打てたら、ラッキーかな。」との答え。
分からないなら、広報するな。混乱するだけだろ。と心の中で叫ぶ!

しかし、頻繁に病院へ連絡していいの?診察できなくなり、病院が困るだろう。
どのタイミングで病院へ連絡したらいいのか。全く分からない。
こんな状態だと、「いつ打てるのかなぁ?」と半ばどうでもいい気持ちになります。

2日程して、市のホームページを見ると次のような説明が・・・。
「幼児と小学校の低学年も11月16日(月)から接種対象になりました。
※新型インフルエンザワクチンについては、現在、大阪府において必要量を取りまとめ供給されることになっていますが、現在のところ、医療機関への供給量が十分でないため、希望されてもすぐには接種できない場合もあります。また、医療機関に予約の問い合わせをされても、予約ができない場合もありますのでご理解をお願いいたします。」

みなさんも、住んでいる市区町村、病院で確認してみては。
今、病院ではどのような対応をしているのか、情報を収集して下さい。
そして、できる限り病院が混乱しない状態を作るべきですね。


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2009年11月06日

知らなかった!新型インフルエンザワクチン接種の安全性

今日、国会の参議院予算委員会質疑を見てる中で、新型インフルエンザワクチンの安全性について自民党の議員が質問をしていました。

質問の内容は、なぜ、接種可能な人数が大幅に増えたのか?
答えについて、厚生労働大臣がいろいろ話していましたが、私が気になったのは、1ml入りの容器(バイアル)から10ml入りバイアルに変更したという内容でした。

また、自民党の議員が、季節性のインフルエンザでは、安全性(薬害を防ぐ)を最優先に考え1mlバイアル(成人2回分:1人分)を使用してるが、10mlバイアルでは安全性を確保できるのか?という質問に対する厚生労働大臣の答えには驚かされました。
というのも、安全性については、ワクチン接種に直接係る医師や看護師等に全て委ねられていたからです。
例えば、保存期間は24時間でそれを過ぎると廃棄する事、毎回針を換える事、そして、保存は冷蔵庫である事など、人が行うことに間違いは起こらないという性善説が前提であったからです。
詳しい留意事項については、厚生労働省から各都道府県等に送られた、「新型インフルエンザワクチン接種における10mlバイアルの使用に係る留意事項について」をご覧ください。

医師や看護師が、注意するのは当たり前の事です。しかし、それが完璧でなかったがゆえに、薬害が起こっていたことも事実です。
大事なことは、行政や医師に全て委ねるのではなく、私たち一人ひとりが、情報を正しく認識し確認することだと、改めて感じました。

ところで、総理大臣が、ワクチン接種の安全性(薬害)も考えなければならないが、ワクチン接種できずに感染が広がり、結果亡くなる人がでることも考えなければならない、と話していいたことにも驚かされました。
感染がこれだけ広がる中、薬害が起こることもいたしかたない。とも受け取れました。

私だけなのか、知らないことが多すぎますね。知らないがゆえに、損をするのは国民かな?


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