2010年03月10日
離乳食とアレルギー予防!②
③ 開始にあせりは禁物!
開始する前に、食事に興味を持つような環境を作ることです。
たとえば、赤ちゃんのそばで、お母さんやお父さんがおいしそうに話しかけながら食事をすることも良いです。そのようにしていくうちに、赤ちゃん自身が食べたそうな仕草をしたり、よだれが多くなったりと、離乳食を開始するシグナルが現れます。
このような赤ちゃんの変化をお母さんがキャッチして、自然に始められることが大切です。決して他の赤ちゃんと比較して、あせって開始することはしないでください。
あせって開始してしまうと、食物アレルギーを引き起こす可能性が高くなるばかりでなく、食事に対して恐怖心を与えてしまうことにもなります。
大切なことは、しゃべることのできない赤ちゃんの仕草など、お母さんとお父さんが良く観察して十分なコミュニケーションを取ることです。
④ 成長に合わせた食材選び!
離乳食を進める中で、赤ちゃんの成長に合わせた食材や調理方法が必要です。赤ちゃんの歯の生える順番を目安に考えると分かりやすいです。
最初に生える歯は前歯です。次に臼歯、最後に犬歯の順番です。
歯の形から考えると、前歯は野菜や果物を噛むための歯、臼歯は穀類や芋類をすりつぶすための歯、そして犬歯は肉や魚を噛み切るための歯です。このようにして考えていくと、最初は植物性食品の野菜や果物から始めて、徐々に植物性食品の穀類や芋類を混ぜていき、最後に動物性食品の肉や魚という順番になります。これらの食品は液状、又は半固形状に調理してください。
⑤ 基本はお母さんの手作り料理!
離乳食は一生付き合っていく【食事】の第一歩です。また、乳幼児期の食生活が、将来の食習慣に大きく影響するといっても過言ではありません。赤ちゃんの心やからだにやさしい、自然で安全な手作り料理を心がけてください。