2010年05月01日
アレルゲン除去その3≪アレルゲン除去の注意点≫
現在、アレルゲン除去を行っている方がいらしたら、皮膚テストと血液検査のみで除去を行っていないか考えてください。
除去を行ってきた方の多くが最初にお話しすることに、「何を食べたら良いのか?食べても大丈夫なものを見つけるのが大変!」、「周りのお子さんと同じ食べ物を食べられないことで、精神的なストレスにならないか。」、「アレルギーに関して有名であるという医師のところへ通うが改善しない。」、「いろいろな病院、クリニックを転々としたが、改善が見られなかった。」など、本人はもちろんのこと、お母さんやお父さんのご苦労は大変なものです。
それもこれも、解除が思うように進まないことや、解除の目処が立たないといったことが大きな原因に思えます。
ところで、アレルゲンの除去を診断し、指導する医師は多いですが、きめ細かな解除の指導を行う医師は少なくないですか?
医師から除去を指導された際、次のことを聞いてみてください。
・除去中の具体的な食べ物について
・吸入・接触性アレルゲンの具体的な除去方法
・除去をいつまで続けるのか、また解除の方法などの治療計画
質問に対して、真摯に答えてくれる医師は大丈夫ですね。
そうではない医師は????です。
また、「保育園や幼稚園、小学生になる頃には解除ができますよ。」といった、子供の成長と共に自然に解除が進むといったことを話す医師がいませんか?
確かに、アレルギーは、成長と共に改善する病気であるので、基本的には間違いではありません。
しかし、改善の時期があやふやでは、不安の解消にはなりにくいですね。
合わせて、薬物療法も続くことになり、結果、最初の頃と比べ薬物依存度が高くなるといったことがあり、さらに不安が重なります。
私がお付き合いしているクライアントの方は、食事日記を付けながら経過を観察し、合わせて、生活習慣を改善することで食べられるものが増えています。
解除には、お薬や除去はもちろんのこと、子供の成長に合わせた睡眠、食事、運動、入浴、精神的なストレスの解消といった生活習慣の改善が必要であると考えています。